[チュニス 13日 ロイター] - 北アフリカ・チュニジアの警察当局は13日、反大統領派を標的とした逮捕劇の一環として、新たに野党幹部ら2人とサイード大統領に批判的な放送をしてきたラジオ局の代表を拘束した。
弁護士らによると、拘束されたのは最大野党ナフダ幹部のNoureddine Bhiri氏、政治活動家で弁護士のLazhar Akremi氏、ラジオ局モザイクFMの代表Noureddine Boutar氏。
警察は11日以降、サイード大統領に対して反対の声を上げたり、抗議行動を起こそうとしたりした多数を拘束している。その中には著名なビジネスリーダー、元財務相、別のナフダ幹部、裁判官らも含まれている。弁護士によると、いずれも国家安全保障に危害を加えた疑いで逮捕された。
警察当局などは今回の逮捕についてコメントしていない。
ナフダは「反サイード派に対する誘拐」だとして非難した。
サイード大統領は2021年7月、議会を突如閉鎖し、政府を解体させ、大統領令による統治に移行。その後に憲法を改正した。反対派はこれらについて、11年の革命後に築かれた民主主義を引き裂くクーデターだと批判している。