[キーウ 15日 ロイター] - ウクライナ国防省のハンナ・マリャル次官は15日、ロシア軍がウクライナ東部に絶え間なく攻撃を仕掛け、状況は緊迫していると述べた。ただ、ウクライナ軍は持ちこたえているとした。
メッセージアプリ「テレグラム」への投稿で「ロシア軍は東部で攻勢をかけており、昼夜を分かたず攻撃を行っている」とし、「状況は緊迫している。われわれにとって困難な状況だ」としながらも、一部のロシア軍部隊は大きな損失を被っていると述べた。
ウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事はこれに先立ち、ロシア軍が重装備を投入し、動員兵を前線に移動させていると明らかにし、「大規模な砲撃を受けている。さまざまな方向から波状的に攻撃を受けている」と述べていた。ただ、ウクライナ軍が大規模に撤退しているとの報道は否定している。
ウクライナと西側の情報当局は、ロシア軍に多大な犠牲者が出ていると指摘。マリャル氏は、最も激しい戦闘に関与しているロシアの民間軍事会社「ワグネル」は戦力の80%を失ったとしている。
ロシア国防省はこの日、軍部隊がルガンスク州の一部で同国軍の防衛線を突破したと発表している。