[台北 16日 ロイター] - 南米パラグアイのアブド大統領は16日、訪問先の台湾で、パラグアイと台湾は運命で結ばれていると語った。パラグアイは4月に大統領選を行うが、結果次第では台湾と断交して中国と国交を結ぶ可能性もある。
パラグアイは台湾と正式な外交関係を結んでいる14カ国のうちの一つ。中国はこれらの国々に対し台湾と断交するよう働きかけている。
大統領選の野党候補エフライン・アレグレ氏は、経済の柱である大豆と牛肉の対中輸出拡大に向けて、選挙で勝利すれば台湾との外交関係を断ち、中国と国交を樹立するとの意向を表明している。
アブド大統領は、蔡英文総統が出席した台北での歓迎式典で、台湾の人々はパラグアイからの最高の称賛、尊敬、愛情に値すると述べた。
「運命は遠く離れた人々をも結び付けると言われるが、われわれに関しても真実だ」とし、「われわれは友人以上の存在だ。平和で民主的、かつ持続可能な世界を作るという価値観と同じビジョンを持つパートナーであり、戦略的な同盟関係にある」と述べた。