[26日 ロイター] - 米国疾病対策予防センター(CDC)はカンボジアで人への感染が報告されたH5N1型の鳥インフルエンザについて、同国で流行しているものと同じと確認されたと発表した。
先週報告された症例は2020年に出現したH5N1の新型「クレード2.3.4.4b」ではないかとの懸念を呼んでいたが、これまでの調査はこれとは異なることを示している。
カンボジアでは過去10年近くで初めて人への感染が確認され、11歳の少女が死亡。これを受け、先週少なくとも12人が検査を受けた。
CDCは25日に発表した声明で、カンボジアで予備的な遺伝子配列解析が行われ、同国保健相はこのウイルスを「2.3.2.1c」と特定したと指摘。これはカンボジアで長年にわたり鳥や家禽の間で流行し、散発的に人に感染症を引き起こしたことがあると説明した。
カンボジアの国立インフルエンザセンターの幹部は、今回のウイルスは古くからあるもので、過去に人への感染を引き起こしたことはあっても、人から人への感染は確認されていないと説明した。
CDCもどこが感染源かや、ほかに感染者がいないか調査しているが、これまでのところ人から人への感染は見られていないとした。
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