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IAEA、濃縮度83.7%ウラン巡りイランと協議=報告書

発行済 2023-03-01 13:41
更新済 2023-03-01 13:46
© Reuters.  2月28日、国際原子力機関(IAEA)は、イラン中部フォルドゥの施設で検知した濃縮度が兵器級に近い83.7%のウラン粒子の起源について、同国と協議を行っている。写真はボ

[ウィーン 28日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は、イラン中部フォルドゥの施設で検知した濃縮度が兵器級に近い83.7%のウラン粒子の起源について、同国と協議を行っている。ロイターが28日に確認したIAEAの報告書で分かった。

外交関係者は先週、最大60%のウラン濃縮を行っているフォルドウの施設で濃縮度83.7%のウラン粒子が検知された明かした。兵器級は約90%。ウラン濃縮レベルの急上昇は意図しなくても起こり得るが、今回は上昇幅がかなり大きい。

© Reuters.  2月28日、国際原子力機関(IAEA)は、イラン中部フォルドゥの施設で検知した濃縮度が兵器級に近い83.7%のウラン粒子の起源について、同国と協議を行っている。写真はボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで昨年7月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

IAEAは加盟国への機密扱いの報告書で、「(遠心分離機をつなげた)カスケードの再構成後に検知された濃縮度60%超の粒子の起源については、イランとの協議が続いている」とした。

イランはIAEAに対し、濃縮レベルの「意図しない変動」が起きた可能性があると説明したという。

報告書によると、2カ所で生産している濃縮度60%のウランの貯蔵量は前回の四半期報告書以来25.2キロ増え、87.5キロになったという。濃縮度がこれより低いウランも合わせると、濃縮ウランの貯蔵量は推定3760.8キロに上る。

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