[1日 ロイター] - ウクライナ軍参謀本部は1日、激しい戦闘が続いているウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトの状況について、ロシア軍が進撃を続けていると明らかにした。一方、ゼレンスキー大統領は、前線地域一帯がコントロール下にあるとの認識を示した。
ウクライナ侵攻に部隊を派遣しているロシアの民間軍事会社、ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏は、ロシア軍によるバフムトを包囲する試みにウクライナ軍が激しく抵抗していると述べた。
広報担当者が公表したメッセージで「ウクライナ軍はアルチェモフスク(バフムトのロシア名)に予備兵を追加動員し、死守する構えだ」と指摘。「日を追うごとに戦闘の血なまぐささが増している」とした。
ウクライナ軍参謀本部は「ロシア軍は前進を続けており、バフムトへの攻撃が続いている」とフェイスブックに投稿した。
ゼレンスキー氏はビデオ演説で「われわれは前線の全部分をコントロール下に置いている」と述べ、ロシア軍が前線の都市を砲撃し「計画的なテロ」を展開していると批判した。
一方、ロシア国防省は、2014年に一方的に併合したクリミア半島へのウクライナ軍による大規模ドローン攻撃を撃退したと発表。ロシアの通信社が伝えた。攻撃による死傷者はいないとした。
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