[1日 ロイター] - サウジアラビアと英国の国防相は1日、サウジの首都リヤドで会談し、両国が戦闘航空などの分野で将来協力する可能性を検討することで合意した。国営サウジ通信(SPA)が報じた。
報道によると、サウジのムハンマド皇太子兼副首相兼国防相とウォレス英国防相は、英国の「将来戦闘航空システム(FCAS)」へのサウジの参加に関する「意思表明」に署名した。
FCASは英主導の次期戦闘機「テンペスト」計画を含むプロジェクト。日本も最近、「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」の枠組みでテンペスト計画に参加した。
SPAの報道は、サウジ政府がFCASに直接参加する計画か否かには触れていない。防衛アナリストは、こうした連携には通常、数カ月から数年の交渉期間を要するとしている。
英国防省は、意思表明への署名を機に両国の協力を巡るフィージビリティ(実現可能性)調査が始まるとの声明を発表。工業分野などでの協力強化に向けても共通の意志を確認したと説明したが、FCASには言及しなかった。