[キーウ 2日 ロイター] - ウクライナは2日、欧州連合(EU)に対し、先週承認された対ロシア制裁措置第10弾に次ぐ新たな措置を早急に策定するよう呼びかけた。
ウクライナ外務省のニコレンコ報道官は、ウクライナはEUがこれまでに導入した制裁措置に感謝しているとしながらも、制裁措置第10弾には原子力部門とIT部門が含まれていなかったと指摘。ロシアは多大な資金になおアクセスできているとし、「EUは第11弾の制裁措置策定に向けた準備を始めなければならない」と述べた。
EUはロシアによるウクライナ全面侵攻開始から1年となった2月24日に第10弾の制裁措置を承認。軍民両用(デュアルユース)製品に関する輸出規制の強化などが盛り込まれたが、一部加盟国の反対で原子力エネルギー部門は制裁の対象としなった。
ウクライナのエネルギー相はこの日、クロアチアで開かれた会議で、ロシアの原子力エネルギー部門に対する制裁導入を改めて呼びかけている。