[タリン 5日 ロイター] - バルト3国のエストニアで5日、議会選が実施され、カラス首相率いる改革党が第1党を確実にした。ウクライナへの強力な支援が継続される見通しとなった。
開票率98%の段階で改革党の得票率は31.5%。ロシアのウクライナ侵攻を受けた生活費高騰に対する一部有権者の懸念を反映し、極右の保守人民党が16.1%を獲得して第2党となった。
カラス氏が連立政権を樹立できれば、ロシアと国境を接するエストニアは親欧州路線を強固にし、ウクライナ難民の受け入れも継続する見通しだ。
カラス氏は選挙結果について、ロシアへの圧力を求め続ける連立政権樹立に向けて改革党が強い立場を得たと表明。
「国家安全保障に投資する必要がある。攻撃的な隣国は消えておらず、今後も消えない見通しであることから、対処する必要がある」と記者団に述べた。