[ロンドン 7日 ロイター] - サウジアラビアのファイサル外相は7日、シリアへの関与拡大は同国のアラブ連盟復帰につながる可能性があるが、現時点でそうした動きについて議論するのは時期尚早だと述べた。
ファイサル氏は記者団に、シリアを孤立させるのではなく、人道支援面での対応を中心に対話が必要だとの認識がアラブ諸国の間で広がっていると指摘した。
「こうした懸念に対処するための関与が必要だ。それがいずれシリアのアラブ連盟復帰につながるかもしれない。ただ、現時点でそれを議論するのは時期尚早だ」と説明した。
アラブ諸国は2011年からのシリア内戦でアサド政権が反体制派を武力弾圧したことを批判。シリアのアラブ連盟参加資格を11年に停止し、多くの国が同国から特使を引き揚げた。
ただ、トルコ・シリア大地震後にアラブ各国が支援に乗り出しており、関係改善の動きが加速している。