[ストックホルム 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は、昨年9月のロシアと欧州を結ぶ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム」に対する攻撃について、早急な結論を出すことに警鐘を鳴らした。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は7日、米情報当局が検証した新たな情報で、昨年9月のノルドストリームに対する攻撃は、ウクライナ人またはロシア人で構成される親ウクライナ派グループが実行した可能性があることが示唆されたと報じた。
こうした中、ボレル氏はストックホルムで開催されたEU国防相会合後に記者団に対し「私はいかなる真実も恐れないが、われわれが話しているのは推測だ」とし、スウェーデン、デンマーク、ドイツが実施している調査はまだ続いていると言及。「調査が続く限り、決定的な結論を出すことはできない。何が起こったのか、明確に把握されるのを待つしかない」とした。