[9日 ロイター] - モルドバ東部の親ロ派支配地域トランスニストリア(沿ドニエストル共和国)の治安当局は9日、ウクライナによる同地域指導者暗殺計画を阻止したと発表した。ロシア国営通信が報じた。
ウクライナ南西部の国境に接するトランスニストリア地域では緊張が高まっている。
タス通信は、ウクライナ治安当局の指示で、多数の当局者に対する犯罪が準備されていたとし、容疑者は拘束されたと伝えた。
これに対し、ウクライナ側は、ロシア政府が仕組んだ「挑発」と指摘。「嘘と挑発は(ロシアが)積極的に使う武器だ。しかし、世界は侵略国の本当の顔を見ており、ロシアとその衛星国の発言を信じていない」と述べた。
先月、ロシアメディアは、ウクライナが偽旗作戦を展開して、トランスニストリア地域に侵攻する計画だと報道。ウクライナは報道を否定、モルドバ政府も否定し、国民に平静を呼びかけていた。