[香港 23日 ロイター] - 中国教育省は23日、2022年の国内幼稚園数が15年ぶりに減少し、前年比5000園超減の28万9200園になったと発表した。金融誌の第一財経が伝えた。
中国の最高諮問機関は、人口減少への懸念を受けて出生率上昇に向けた20以上の項目を勧告。専門家らは、一部の政策は人口減少のペース抑制につながる可能性があるとみている。
第一財経は、入園者減を幼稚園減少の背景に挙げるとともに、都市化に伴い都市部への転居が増加し、地方の園数が減少していると指摘した。
中国は1980─2015年に実施され人口減少の主因とされてきた一人っ子政策を転換し、21年に出生上限を3人に引き上げた。しかし、高額な保育・教育費用のほか、低所得、脆弱な社会保障、男女不平等などが出生の妨げとなっている。
昨年の出生率は人口1000人当たり6.77人と前年の7.52人から減少し、過去最低となった。