[アーメダバード(インド) 23日 ロイター] - インド西部グジャラート州の裁判所は23日、最大野党である国民会議派の指導者ラフル・ガンジー氏が2019年に行った演説で、汚職問題を取り上げた際にモディ姓に言及したことが名誉毀損に当たるとして禁錮2年を言い渡した。
裁判はグジャラート州の与党インド人民党(BJP)の議員が起こした。同州はモディ首相の出身地。
ガンジー氏は19年の選挙演説で国内の汚職疑惑について話した際、首相と国外亡命中の2人のインド人実業家(いずれもモディ姓)に言及した。
この日出廷したガンジー氏は、自身の発言は特定のコミュニティーに向けたものではないと主張。判決を不服として控訴すると表明した。
インドでは24年に総選挙が予定されており、ガンジー氏に懲役刑が科されたり議員失職したりすれば国民会議派への大きな打撃となる。
国民会議派は14年の総選挙(下院選)でBJPに敗北して下野。19年の下院選でも獲得議席数は10%以下にとどまった。
ガンジー氏はネール初代首相のひ孫で国内では依然人気が高い。多くの州では24日、判決に対する抗議デモが予定されている。