[ハバナ 27日 ロイター] - キューバ当局は27日、前日に行われた人民権力全国会議(国会に相当)議員選挙で候補者470人全員が当選したと発表した、ディアスカネル大統領は結果について「ホームラン」だと評価したが、反対派は茶番だと批判している。
選挙管理当局は。投票率の速報値が75.9%で、同性婚合法化が盛り込まれた家族法改正案を巡る昨年9月の国民投票や、11月の地方選挙を上回ったとした。ただ、2018年の前回選挙は約10%ポイント下回った。キューバ革命を導いた故フィデル・カストロ元国家評議会議長の政権では、ほぼ全有権者が投票していた。
今回の投票率は、深刻な経済危機と社会の不安定化の中で共産党主導に対する支持を図る指標と見なされていた。
ディアスカネル大統領は選挙をキューバの「勝利」とし、「数字は言葉より雄弁。完全なホームランだ」とツイッターに投稿した。