[ダッカ 28日 ロイター] - 世界銀行は28日、大気汚染に関するリポートを発表し、バングラデシュは汚染改善に向けて近隣の東南アジア諸国との協力を強化する必要があると指摘した。
リポートは、バングラデシュにおける早死の原因の約20%を大気汚染が占めているとし、首都ダッカを世界で最も大気汚染が深刻な10都市に含めた。ダッカの一部地域では、微粒子状物質の濃度が世界保健機関(WHO)基準の20倍に達しているという。
ただ、大気汚染は空気流域に滞留するもので、リポートは南アジアにこうした流域が6つ存在すると指摘。バングラデシュ、ネパール、インド、パキスタンは共通の流域下にあり、協力して問題解決に当たる必要があるとしている。
世銀の南アジア地域統合担当者は「同じ流域下の南アジア諸国が一致したアプローチを取らなければ深刻な汚染レベルを下げることはできない。協力すれば、より良い結果が、より早く、より安価に出せる」と述べた。