[ハノイ 30日 ロイター] - ベトナムの国営メディアは、共産党のグエン・フー・チョン書記長とバイデン米大統領が29日電話会談を行い、両国関係を「促進、発展、深化」させることで合意したと報じた。
米国は29日から他国と第2回「民主主義サミット」を主催している。
ホワイトハウスの声明によると、バイデン大統領は電話会談で強力で回復力があり独立したベトナムへの関与強化を表明。ともに地域の課題に取り組み、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け協力することを確認した。
米国はベトナムにとって最大の輸出市場で、両国は今年「包括的パートナーシップ」締結10周年を迎える。
一方でベトナムはこれまで、米国との関係が隣国で大国の中国を遠ざけることが無いよう神経を使ってきた。ベトナムの人権問題は米国との関係で障害となっており、米政府はベトナム政府が反対意見に対して不寛容で投獄や嫌がらせの対象としていることを非難している。
バイデン大統領はまた、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中心的役割、人権の尊重、気候変動対策に関する協力へのコミットメントを強調した。