[10日 ロイター] - ウクライナ軍参謀本部の9日の発表によると、ロシア軍は東部ドネツク州の都市バフムトとアブデーフカを中心とする前線で攻撃を続けている。ウクライナ軍は過去24時間に40回以上の攻撃を退けた。
ロシア軍はバフムトを数カ月間包囲しており、1年以上続く戦闘で最も長い戦いとなっている。
ウクライナ当局によると、ロシア軍は南東部ザポロジエの住宅地を攻撃し、50歳の男性とその娘(11)が死亡した。ゼレンスキー大統領は9日夜のビデオ演説で、正教会の「枝の主日(Palm Sunday)」にロシア軍がザポロジエを攻撃したことを強く批判した。
ロシア国防省は、ザポロジエ近郊で7万トンの燃料を保管する倉庫を破壊したと発表。また、ザポロジエとドネツクで、ミサイル、弾薬、大砲を保管するウクライナ軍の倉庫を破壊したとしている。
ウクライナ東部軍司令部の報道官は国営放送で「敵はどんな犠牲を払ってでも、われわれの都市要塞を奪おうとしている」と述べた上で「非常に困難な状況だが、われわれはまだ状況をコントロールできている。敵を抑え込み、最大限のダメージを与えている」などと語った。