[アカバト・ジャベル(ヨルダン川西岸)10日 ロイター] - イスラエル軍は10日、占領下にあるヨルダン川西岸地区ジェリコ近くにあるパレスチナ人難民キャンプで、先週のイスラエル人銃撃事件の容疑者捜索を行ったと発表した。パレスチナ当局によると、この間にパレスチナ人の15歳の少年が死亡した。
イスラエル軍は、捜索活動の際に爆発物を投げつけられるなどしたため実弾で反撃し、何人かに命中したが、イスラエル軍兵士側に負傷者は出なかったとしている。
パレスチナ側は、イスラエル軍の捜索活動でパレスチナ人2人が拘束されたと明らかにした。
一方先週の銃撃事件で亡くなったイスラエル人姉妹の母親で重傷を負った女性が10日、病院で死亡した。
こうしたイスラエルとパレスチナの暴力の応酬が止まらない中、イスラエルのテレビ「チャンネル13」が公表した世論調査では、もし現在総選挙が実施された場合、ネタニヤフ首相が率いる右派政党「リクード」は3分の1余りの議席を失い、極右勢力との連立でも過半数を確保できなくなるとの結果が示された。