[ワシントン 11日 ロイター] - 米国務省は11日、中国の著名民主活動家、許志永氏(50)と人権派弁護士の丁家喜氏(55)が国家政権転覆罪で10年超の実刑判決を受けたことを非難した。
国務省によると、判決は10日に言い渡され、2人はそれぞれ14年と12年の禁錮刑を受けた。
国務省のパテル報道官は「われわれは中国に対し、不当に拘束されている2人の人権擁護者を直ちに無条件で釈放し、家族への嫌がらせを停止するよう求める」と述べた。
親族らによると、両氏は昨年6月、山東省で国家政権転覆罪に問われて非公開の裁判にかけられた。2人は、政府当局者らの資産透明化の促進や、憲法に明記されている市民権の行使を目指す新公民運動の著名人。
パテル報道官は声明で「今回の実刑は社会のあらゆる層を威嚇し、沈黙させようとする中国当局の政策強化の表れ」と糾弾した。
中国外務省は10日、これらの案件について承知していないと説明した。