[ワルシャワ 14日 ロイター] - 中国は14日、ロシアのウクライナ侵攻と中国の台湾攻撃の可能性を結び付けたポーランド首相の発言を内政干渉として非難した。
ポーランドのモラウィエツキ首相は13日、ワシントンのシンクタンクでの講演で、ウクライナが敗北すればその後すぐに中国が台湾攻撃を決意するかもしれないと発言した。
これについてワルシャワの中国大使館は「13日にポーランド政府の高官が台湾とウクライナの問題を公然と比較し、ウクライナが戦争に負ければ中国が翌日台湾を攻撃すると根拠のない主張をした」と反発。
「ウクライナ問題を口実に台湾問題との関係をほのめかす試みは下心を持った政治工作であり、国家主権と領土保全の尊重という原則を踏みにじり、中国の内政に対する明白な干渉だ」と主張した。
これに対しポーランドの安全保障当局の報道官は、中国は台湾に関する中国の主張を強制しようとしていると非難。
ツイッターに「ポーランド首相に対する中国側のプロパガンダ、ワルシャワの中国大使館の運営スタイル、中国政府の政策遂行のやり方は、中ロの戦術同盟がますます多くの領域をカバーしていることを示している」と投稿した。