[北京 19日 ロイター] - 中国・北京の病院で18日に発生した火災を巡り、当局は調査を指示した。北京市当局は19日の会見で、死者は29人になったと発表した。うち26人が患者という。
市民の間で当局による発表の遅れを疑問視する声が上がる中、SNS(交流サイト)では火災に関する投稿の多くが削除されている。
火災は午後1時(日本時間午後2時)ごろ発生。地元メディアによると、約30分後に鎮火した。北京日報は患者ら71人が避難し、午後6時までに21人が死亡したと伝えた。
SNSには炎や煙から逃れようと結んだシーツを使って壁を降りる人々を映した動画などが投稿された。
北京市政府は19日正午に火災について記者会見を開くと発表した。地元メディアは調査が進行中と報じている。
当局は19日、現場の病院へのアクセスを制限している。ロイター記者によると、多数の警察官が配置されている。
ロイターが確認したところ、対話アプリ「微信(ウィーチャット)」上の火災に関する投稿は数時間に検閲もしくは削除された。
「現場の救助作業は3時間半で終了したが、21人が死亡したと人々が知ったのは午後8時過ぎだった」という投稿はその後、削除された。
現地の報道によると出火原因は調査中で、負傷者に関する新たな情報はない。
*動画を付けて再送します。