[ベルリン 21日 ロイター] - ドイツ国防省は、北大西洋条約機構(NATO)同盟国であるポーランドとスロバキアへの地対空ミサイルシステム「パトリオット」配備を年内に終了すると明らかにした。限られた軍事資源の有効活用を図る。
同省報道官の発言を独メディア「フンケ」が伝えた。ポーランドでは6月に、スロバキアでは年末に終了する予定で、両国には通知済みという。
昨年11月にウクライナが発射したとみられる迎撃ミサイルがポーランド領内に着弾し2人が死亡したことを受け、ドイツはポーランドの防空強化を支援するためパトリオット提供を申し出た。
スロバキアには昨年3月以降、NATO東部の防衛強化を目的に加盟国からパトリオットが配備されている。
ドイツは冷戦時代にパトリオットを36基保有していたが、現在は11基に減少している。