[マニラ 28日 ロイター] - フィリピン沿岸警備隊は28日、南シナ海で中国船が「危険な操縦」をしたと非難した。
哨戒活動を行っていた4月18─24日の間に起きたという。この期間には中国の秦剛外相がフィリピンを訪問し、マナロ外相やマルコス大統領と会談した。
中国は南シナ海の大部分で領有権を主張。領有権を争うフィリピンは中国に対し、同海域での「攻撃的な行動」をやめるよう繰り返し求めている。
沿岸警備隊は24日までの任務期間中に、フィリピンの排他的経済水域内で100隻以上の「中国海洋民兵船舶、人民解放軍海軍のコルベットクラス1隻、中国海警局の船舶2隻」を確認したという。
1隻の中国船がフィリピン船から約45メートルの距離で「危険な操縦を行った」としたほか、別の船舶2隻が「攻撃的な戦術」で、フィリピン船とその乗組員の安全に「重大な脅威」をもたらしたと指摘した。
在マニラ中国大使館は現時点でコメント要請に応じていない。