[北京 5日 ロイター] - 中国の秦剛外相は4日、インドで開かれた上海協力機構(SCO)外相会議に合わせてロシアとインドの外相と個別に会談し、協力関係の深化を約束した。
中国外務省が5日発表した声明によると、秦氏はロシアのラブロフ外相との会談でウクライナ情勢について「危機の政治的解決に具体的に貢献するため、ロシアとの意思疎通と調整を続ける用意がある」と述べた。
また、両氏は他のSCO加盟国との意思疎通と調整を強化し、機構の「結束」を維持することで合意した。
アジア太平洋地域での調整を強化することでも一致したという。詳細は明らかにしていない。
一方、インドのジャイシャンカル外相との会談で秦氏は、世界や地域の問題でインドとの「調整と協力」を深め、両国関係を「健全」な発展軌道に戻す用意があると伝えた。
2020年にヒマラヤ国境で両国軍が衝突し24人が死亡して以降、中印関係は悪化している。
秦氏はジャイシャンカル氏に対し、国境の状況は「総じて安定」していると述べた。その上で、長期的な視点から2国間関係を捉え、互いを尊重し相互に成功を達成すべきとの考えを示した。