[ブリュッセル 10日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のロブ・バウアー軍事委員長は10日、ウクライナでの戦争について、時代遅れの装備で訓練不足だが人数の多いロシア軍と、西側の優れた武器を持ち良く訓練された相対的に小規模なウクライナ軍との戦いになるとの認識を示した。ブリュッセルのNATO本部で開かれた同盟各国の軍事責任者会議の後、記者団に語った。
バウアー氏は、ロシア軍が現在、第2次世界大戦後に設計された古いモデルであるT─54戦車を、かなりの数配備していることを指摘。
「しかし、問題は彼らがまだ、多くのT─54を持っているということだ」とした上で「ロシアは今後、あまり訓練されておらず、旧式の装備を持つ多数の兵士という『量』で勝負することになろう」と述べた。
一方、ウクライナ側は「西側の兵器システムと訓練を受け、『質』に重点を置くだろう。それが、今後数カ月間の大きな違いだ」とした。
バウアー氏によると、NATO加盟各国の軍事責任者は会議で、ウクライナに対する「揺るぎない支援」改めて表明。バウアー氏は「NATOが必要な限りウクライナを支援することは間違いない」と述べた。