[オスロ 17日 ロイター] - ノルウェーに逃れ亡命を求めていたロシア民間軍事会社「ワグネル」の元指揮官、アンドレイ・メドベージェフ氏(26)は17日、「ユーチューブ」に投稿した動画で、命に危険が及ぶとしてもロシアに帰国したいとの心境を明かした。
同氏は投稿した短編動画5本のうちの1つで、最近になって自分で帰国を決断したと説明。帰国の手はずを整えてもらうためにノルウェーの首都オスロにあるロシア大使館に連絡済みで、「明日」には書類を提出する予定だと語った。
「ここで政治や戦争、軍隊から一切離れ、平和と落ち着きを得られると期待したが、どうしてもできなかった」と述懐。「ロシアで何が起こるかは分からない。殺されるなら、それでオーケーだ。殺さないでいてくれるなら大いに感謝する。生き続けることができるのなら一層感謝したい」と語った。
メドベージェフ氏はウクライナで戦闘に加わった後、1月にノルウェーに脱出。当時、ワグネルが戦闘員として雇ったロシアの囚人が殺害されたり酷い扱いを受けたりする様子を目撃し、身の危険を感じたと語っていた。
同氏は4月、オスロのバーで乱闘に加わった上、空気銃を所有していたとして有罪判決を受けている。
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