[バチカン市 18日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは、ウクライナとロシアの大統領に私的な特使を派遣し、停戦を仲介したい意向を示した。バチカン(ローマ教皇庁)情報を専門に伝えるウェブサイト、イル・シスモグラフォが報じた。
ズッピ枢機卿がキーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談し、グジェロッティ大司教がモスクワでプーチン大統領と会談する計画という。報道は両首脳とも特使との会談に同意したとしているが、情報源や詳細は明らかにしなかった。
ブルーニ広報局長は報道にコメントはないとしながらも、「今こそウクライナに公正な平和を築くためのイニシアチブを取る時だ」と述べた国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿の発言に言及した。
13日にバチカンで教皇と面会したゼレンスキー氏はその後、教皇による仲介の可能性を否定。「殺りく者のプーチンとの仲介は不要」と述べた。