[モスクワ 27日 ロイター] - 戦術核兵器をベラルーシに配備するロシアの計画をバイデン米大統領が批判したことについて、ロシアは27日、米国は長年にわたって欧州にそうした核兵器を展開してきたと指摘し、バイデン氏の批判を退けた。
ロシアとベラルーシは25日、ロシアの戦術核ミサイルをベラルーシ領内に配備することを正式決定する協定に調印した。
バイデン氏は26日、ロシアがベラルーシに戦術核兵器を配備する計画を進めていることを「極めて否定的」にとらえていると述べた。米国務省もロシアの核配備計画を非難している。
米国の反応に対して在米ロシア大使館は「米国がわれわれに仕掛けた大規模なハイブリッド戦争の中、必要と考える手段で安全を確保することはロシアとベラルーシの主権的な権利」と強調。「われわれが取った措置は、国際的な法的義務に完全に合致するするものだ」とした。
さらに「米国は何十年もの間、欧州に大規模な核兵器庫を維持してきた。他国を非難する前に、米国は内省する必要があるのではないか」とし、ロシアの配備計画に対する米国の批判を偽善的だと一蹴した。