[ナイロビ 29日 ロイター] - ケニア大統領府は29日、ロシアと企業間協力の強化に向けた通商協定を締結すると発表した。ケニアはロシアのラブロフ外相による訪問を受けたばかり。
ロシアはウクライナ侵攻後の欧米との関係悪化をアフリカとの経済協力強化で埋め合わせる動きを加速させてきた。7月にはサンクトペテルブルクで「アフリカ・ロシア首脳会議」を開催する予定。
ケニア大統領府は声明で、ロシアとの2国間貿易は潜在性があるもののなお低水準だとし、協定締結で企業活動に弾みをつけるとの見通しを示した。
協定の締結時期や詳しい内容には触れなかった。ロシアは主に穀物と肥料をケニアに輸出している。
一方、ケニア大統領府はウクライナに関し、全ての国の領土の一体性を尊重することに支持を改めて表明。「この紛争を両当事国を尊重する形で解決するよう呼びかける」とした。
大統領府によると、ラブロフ外相は6月1日に南アフリカのケープタウンで開催するブラジル、ロシア、インド、中国と南ア(BRICS)の外相会議に出席するのを前にケニアを訪問した。