[シドニー 30日 ロイター] - パプアニューギニアはオーストラリアと安全保障協定を結ぶ計画について、国内の手続きを理由に延期すると表明した。パプアは先週、米国と防衛協定を結んでおり、国内で学生による抗議活動が起きていた。
パプアのマラペ首相は29日、ソウルで開かれた韓国・太平洋島しょ国首脳会議の合間にオーストラリアのマールズ国防相と会談し、2国間の安保協定について話し合った。パプア首相府が30日の声明で明らかにした。
その中でパプア側が「特定の文言や規定について国内手続きや国内法に参照する必要がある」と説明。「作業は進行中」とした。
マラペ首相はアルバニージー豪首相に協定締結の遅延について謝罪の意を伝えたという。
両首相は1月の共同声明で、両国の防衛関係を安保協定に格上げするための交渉が4月までに終了するとの見通しを示していた。