[12日 ロイター] - 米当局者は12日、暫定的な核合意についてイランと協議している事実はないと述べた。ただ双方の接触は認め、緊張の拡大や緩和につながり得る措置についてイラン側に伝えたことを明らかにした。
米国家安全保障会議(NSC)の報道官は先週、イランが米国による対イラン制裁緩和の見返りとして核開発プログラムを制限する方向で暫定合意に近づいているという報道を否定。「報道は虚偽で、誤解を招く」とし、「暫定合意といういかなる報道も虚偽」と語った。ただ、協議の可能性は排除しなかった。
今回の当局者は「暫定合意に関する協議はない」としており、さらに踏み込んだ格好だ。
この当局者は米国とイランによる最近の接触に関する報道は否定しなかったが、暫定的な核合意が協議の内容というのは誤りだと指摘。
「われわれはイラン側が危機防止に向けてどのような緊張拡大措置を回避し、前向きな環境醸成のためにどのような緊張緩和措置を取るべきかを明確にした」と述べた。
詳細には踏み込まなかったが、米国はイランが国連の核監視機関への協力を強化することを望んでいるとした。
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