[ニューデリー 13日 ロイター] - サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日、防衛やハイテクなど重要分野でインドとの円滑な貿易を妨げる障害を取り除くとの方針を示した。ニューデリーで開いた財界関係者との会合の場で述べた。
インドのモディ首相は今月22日、米国を公式訪問する。サリバン氏は現在、その最終準備のためインドに滞在している。
米国は影響力を拡大する中国に対抗する上でインドを重要なパートナーと見ており、モディ氏の訪米は重要な意味を持つ。
サリバン氏は、「防衛貿易、ハイテク貿易、両国への投資、科学者や研究者の邪魔になるような障害を取り除くことを基本的な目的としている」と説明。対象には研究開発、5G・6G通信技術、半導体サプライチェーン、人工知能(AI)、先進コンピューティング、バイオテクノロジーなどの分野が含まれ、「特に戦略貿易の障壁を取り除くこと」に主眼が置かれるとした。
米印は1月、軍事機器、半導体、AIの分野で中国に対抗するためのパートナーシップ「重要・新興技術イニシアチブ」を立ち上げた。