[ヨハネスブルク 13日 ロイター] - 米議員グループはこのほどブリンケン国務長官を含めた政府高官に書簡を送り、南アフリカがロシアとの軍事的な関係を深めていることを理由に、年内に予定されている米国・サブサハラアフリカ貿易経済協力フォーラム(AGOAフォーラム)の開催地を南アから変更すべきだと訴えた。また関税ゼロで米市場を開放するアフリカ成長機会法(AGOA)の対象から南アを外すことも求めた。
書簡は9日付。議員グループは南アでのAGOAフォーラム開催は、ロシアによるウクライナ侵攻に対する南アの有害な支援を、暗に容認したと受け取られる重大な懸念があると指摘した。
議員らは南アが2月に中国、ロシアの海軍と共同軍事訓練を行ったことや、ブラジル、ロシア、インド、中国と南ア(BRICS)の首脳会議にロシアのプーチン大統領を招待していることに不満を示している。
今年のAGOAフォーラムでは、2025年に失効するAGOAの今後の扱いが話し合われる。
南アは今年1─3月のAGOAに基づく対米輸出が約10億ドルに達しており、AGOAの適用国としてはナイジェリアに次いで対米輸出額が多い。