[香港 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州議会が15日、香港の人権問題について決議を採択したことについて、中国外務省は「卑劣な行為」であり、国際法の原則を「踏みにじる」ものだと非難した。
欧州議会は、「香港の基本的自由の悪化」、特に香港紙・蘋果日報の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏が香港国家安全維持法(国安法)違反罪に問われた問題に関する決議を採択。香港政府に対し、黎氏を初めとする活動家の判決撤回と釈放などを求めた。
中国外務省は、欧州議会はEU域内の国民の命や経済に対する責任を棚上げし、「人権」、「民主主義」、「自由」を建前にして香港問題を宣伝に利用していると非難。法に基づいて香港を統治し、犯罪を罰するという中国の固い決意が、「外国の政治家数人による政治劇」によって揺らぐことはないと言明し、欧州議会は「犯罪の隠ぺいや美化」を行っていると付け加えた。
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