[15日 ロイター] - 米国は15日、スーダンで2カ月にわたり続いている紛争による人権侵害、虐待、「おぞましい暴力」を最も強い調子で非難すると表明した。
国務省のマシュー・ミラー報道官は声明を発表し、米国は特に準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」と、協力関係にある西ダルフール州の民兵組織による民族を対象にした暴力行為を懸念していると指摘。「西ダルフール州その他の地域で行われている残虐行為は、2004年に米国がダルフールでジェノサイド(大量虐殺)が行われていると判断した事態の残存だ」と述べた。
その上で、RSFによる市民のジェノサイドを批判したアバカル西ダルフール州知事が14日に殺害された事件を特に非難するとした。
一方、スーダンの正規軍(SAF)も「民間人を保護できておらず、部族動員を扇動して衝突をあおっているとの報告がある」と批判した。
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