[19日 ロイター] - ロシアで収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)に対する新たな公判が19日に始まったが、途中から審理が非公開になった。
既に計11年半の刑に服している同氏「過激主義」とされる活動に関連する多くの罪に問われ、刑期が数十年上乗せされる可能性がある。
モスクワの東約235キロのメレホボにある同氏の収監先に足を運んだジャーナリストらは、法廷立ち入りを禁じられたが、当初は映像で審理を見ることができた。
髪を切りそろえ、黒い囚人服を着た痩せた姿のナワリヌイ氏は3分間にわたり立って大声で話し続けた。高齢の両親の法廷立ち入りを要求したが退けられた。
しかし、その後に映像が打ち切られ、裁判所報道官は今後の審理も非公開になると述べた。
ナワリヌイ氏の父アナトリー氏は「恥もなく、良心もなく、名誉もない」と語った。
一方、記者団が審理を待っていた際、ナワリヌイ氏の支持者らはプーチン大統領とウクライナ戦争に反対する新しい選挙キャンペーンを開始すると発表した。
弁護士や協力者を通じてソーシャルメディアに投稿するナワリヌイ氏は「プーチンのうそとクレムリンの偽善に対する闘いに力を合わせよう」と呼びかけた。
大統領選は2024年に予定され、プーチン氏はまだ立候補するかどうか明らかにしていない。