[19日 ロイター] - インドのモディ首相は19日、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、印米関係はこれまでにないほど強く、深くなっていると述べた。
二国間関係の転換点として注目される今週の訪米を控え、「インドはもっと高く、深く、広い立場と役割を担うに値する」と語った。
ロシアのウクライナ侵攻に対して強硬姿勢を取っていないとの米国内の批判については「そうした認識が米国内で広がっているとは思わない」と述べ、「インドの立場は世界的に認識されており、理解されている。インドの最優先事項は平和だと各国は確信している」と強調した。
インドはウクライナ戦争でロシアを強く非難することは避け、主にロシア産原油の輸入により貿易規模を拡大している。
バイデン政権は中国に対抗するためインドとの関係強化に動いている。
モディ氏は、国連などの国際機関を「多極化する世界秩序」に適応させ、途上国を代表する機関にすべきだと訴えた。インドは国連安全保障理事会の常任理事国になることを望んでいるとも述べた。
対中関係については、中国と係争を抱える北部国境付近で平和が確保された場合にのみ進展できると語った。
「われわれは、主権と領土保全を尊重し、法の支配を守り、相違や紛争を平和的に解決するという基本的な信念を持っている。同時にインドは自国の主権と尊厳を守るために備えており、取り組んでいる」と説明した。
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