[ワシントン 26日 ロイター] - 米国務省のミラー報道官は26日、ロシアの民間軍事会社ワグネルによる週末の武装蜂起について、ロシアのプーチン大統領のリーダーシップが直接問われたのはこれまでにない動きだったとの見解を示した。
ミラー報道官は記者団に対し、エフゲニー・プリゴジン氏が率いるワグネルによる週末の武装蜂起が頓挫した後も、ロシア情勢はダイナミックな状態が続いており、プリゴジン氏の所在は現時点でもわかっていないと指摘。「プーチン大統領の指導力が直接問われるのは、確かに新たな動きだった」とし、プリゴジン氏が直接的に(ウクライナでの)戦争の根拠を問い、戦争が本質的に嘘に基づいて遂行されていると訴えたのは新しいことだった」と述べた。
その上で、今回の武装蜂起を受け、ワグネルが進出した国は不安定になるとの米政府の懸念が強まったと指摘。進出先のウクライナやアフリカ諸国でワグネルが今後どうなるかは把握していないとしながらも、ワグネル、もしくはワグネルの後継組織がウクライナやアフリカ諸国で活動を続ける限り、米政府は責任を追及するための行動を取り続けると語った。