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[ニューデリー 26日 ロイター] - インドのシタラマン財務相は、モディ政権にインドの少数派イスラム教徒の権利保護を求めたオバマ元米大統領の発言に言及し、同氏を偽善的だと批判した。
オバマ氏は、モディ首相が公式訪米中の先週、CNNに「ヒンドゥー教中心のインドにおける少数派イスラム教徒の保護」の問題はモディ氏とバイデン米大統領の会談で協議するに値すると発言。そうした保護がなければ「インドはある時点で崩壊し始める可能性が高い」と述べた。
シタラマン氏は、インドと米国の関係強化を目指してモディ氏が訪米しているさなかにこうした発言があったことに衝撃を受けたとし、記者会見で「オバマ氏は、自身の在任中にインドのイスラム教徒がシリアやイエメンなどのイスラム教国を爆撃したことに言及している。そのような人々の批判に誰が耳を傾けるだろうか」と述べた。
モディ氏はバイデン氏との共同記者会見で、現政権において少数派差別はないと言明した。