[ソウル 27日 ロイター] - 北朝鮮は27日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に再加盟する米国の計画について、覇権戦略の実現という邪悪な意図があると批判した。
ユネスコは今月、2018年に脱退した米国が7月に再加盟する計画だと発表。アズレ事務局長は声明で「ユネスコおよび多国間主義に対する信頼を示す強い行動」と評価した。
米国の再加盟は加盟国193カ国の過半数で承認される見通し。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は今月、米国の計画にはユネスコで影響力を拡大する中国に対抗する狙いもあると報じた。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、同国のユネスコ代表部は声明で「再加盟を急ぐ米国の邪悪な意図は明白だ」とし、米国はユネスコだけでなく、他の国際機関からも脱退するという不名誉な経歴を持つと指摘。
再加盟は国際協力のためではなく「陣営間の対立の舞台として、また覇権戦略を実現するための窓口として国際機関を利用するためだ」と主張した。