[ワシントン 28日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は28日、イスラエルが占領するヨルダン側西岸で混乱が広がっていることにより、イスラエルが目指すサウジアラビアとの関係正常化が難しくなっているとの認識を示した。
ニューヨークで開かれた外交問題評議会のイベントで質問に答えた。
暴力の応酬によりパレスチナ独立国家建設の見通しが悪化し、イスラエルと近隣諸国との関係正常化が難しくなっているのではないかとの質問に対し「(イスラエルの)裏庭で火が燃えていたら、既存の協定を強化することもサウジを含むように協定を拡大することも、不可能ではないにせよかなり難しくなるとイスラエル側に伝えてきた」と述べた。
「こうした状況はイスラエルの利益にならない」と指摘した。
この問題について27日にイスラエルのコーエン外相と協議したことも明らかにした。