[プラハ 28日 ロイター] - チェコ政府は28日閣議決定した新安全保障戦略で、ロシアを直接的な脅威とし、中国を体系的なライバルと位置付けた。
チェコに対する直接攻撃のリスクは低いものの、武力紛争に巻き込まれる可能性に十分に備える必要があると強調した。
チェコは現在の中道右派政権が誕生した2021年終盤に中ロとの関係見直しに着手。ロシアのウクライナ侵攻後は軍事面などでウクライナを積極的に支援している。
新戦略ではロシアについて、チェコの政治、経済、社会的安定に反する行為を意図的に取っているとし、「わが国の安全保障に根本的な脅威をもたらす」と指摘。
中国については「国際秩序に疑問を呈している」とし、欧州・大西洋の安全保障に悪影響を及ぼすとの見方を示した。
ロシアと中国は民主主義国家の影響力と結束を弱める共通の関心を持つとも指摘した。