[エルサレム 29日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は大規模な抗議行動に発展していた司法制度改革について、最高裁判所の判決を覆す権限を議会に与える条項を削除したと明らかにした。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が29日、インタビュー動画を掲載した。
過半数の議員の賛成により最高裁の決定を覆すことができるとした条項は「削除された」と述べた。
しかし司法人事で連立与党の影響力を強める案は強い反対にもかかわらず、修正した上で推進する考えを示した。
「(裁判官の選出方法は)現在(の改革案)の通りにはならないが、元の仕組みにもならない」と述べた。詳細は明らかにしなかった。
ウクライナへの支援について、民間防衛と警戒システムで協力しているが、ミサイル迎撃システム「アイアンドーム」のような軍事システムは提供できないと改めて表明した。
ウクライナに提供したシステムがイランの手に渡って分析・解析され、イスラエルへの攻撃に使われることを懸念していると説明した。
西側の対戦車システムがレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに渡ったことに言及し、イランがアイアンドームを入手すればイスラエル国民が無防備になり危険にさらされると指摘した。
「われわれは中立ではない。ウクライナに同情し立場を表明してきた。しかし限度や限界があり、懸念や利害もある」と語った。