[ワシントン 29日 ロイター] - 米国務省のミラー報道官は29日、スウェーデンでイスラム教の聖典コーランが燃やされたデモについて、宗教的な少数派に恐怖を与えるとして非難する一方、デモの許可は表現の自由を支持するもので、そうした行動を支持することではないとの見方を示した。
スウェーデンの首都ストックホルムで28日、男がコーランを破いて燃やすなどの小規模なデモを行った。警察当局はデモの実施を許可していた。ただ、コーランが燃やされた後は特定の民族などを標的にした扇動容疑でこの男を訴追した。
ミラー報道官は定例会見で「デモはイスラム教徒や他の宗教的な少数派がスウェーデン国内で宗教の自由と権利を行使することに影響を与える環境を作り出す」として非難する一方、「デモの許可は表現の自由を支持することであり、デモにおける行動を支持することではない」との考えを示した。