[ブリュッセル 29日 ロイター] - 米国のスミス北大西洋条約機構(NATO)大使は29日、NATOへの加盟を希望するウクライナへの対応を巡り、加盟国間で妥協が成立しつつあると明らかにした。
NATOは7月11─12日にリトアニアのビリニュスで首脳会議(サミット)を開催する。ウクライナは同会議でロシアとの戦争終了後の加盟を認め、具体的な道筋を示すよう求めている。
スミス氏は記者団に「現在の状況を反映し、ブカレスト宣言の再表明以上のものとウクライナが感じられる合意をまとめられると(加盟国の)大半が確信している」と述べた。
NATOは2008年のブカレストサミットでウクライナの将来の加盟について合意したが、時期や手続きは示さなかった。
スミス氏はビリニュスサミットの声明文の一部としてウクライナに言及するが、文書はまだ交渉中で正確な文言は明かせないと述べた。
しかしウクライナがどのようにNATOに参加するかという問題に対処できるかとの質問には「可能だと思う」と答えた。