[カイロ 2日 ロイター] - スーダンで2日、正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘が激化した。12週目に入った紛争は、依然として平和的終結の見通しが立っていない。
戦闘激化で人道的危機が深刻化する中、首都ハルツームのほか、近郊の都市オムドゥルマンなどで空爆や砲撃があった。
RSFはハルツーム近郊のバフリで、正規軍の戦闘機とドローン(無人機)を撃墜したと明らかにした。
RSFは首都で支配を強めており、略奪や家屋の占拠で非難されている。一方、正規軍は空爆と砲撃に集中している。
戦闘は西部のコルドファンやダルフール地方にも及んでおり、特に最西端の都市エル・ジェニーナではRSFとアラブ系民兵組織が民族浄化を行っていると非難されている。
米国とサウジアラビアが仲介した停戦交渉は先月に決裂。東アフリカ諸国の調停への取り組みは正規軍がケニアに偏見があるとして批判している。
正規軍トップのブルハン統治評議会議長は先週、トルコかロシアによる調停の可能性に前向きな姿勢を示したが、正式な取り組みは発表されていない。