[ポルトープランス 1日 ロイター] - ハイチを訪問したグテレス国連事務総長は1日、国際支援が同国で高まっている人道支援の必要を満たしていないとし、ハイチ当局のギャング対策に対する支援強化を求めた。
ハイチは首都ポルトープランスで実権を握るギャングへの対策に苦慮しており、危機への関心を高めるためグテレス氏が現地を訪問した。
グテレス氏は昨年、ハイチの治安支援のため各国に「緊急行動部隊」を派遣するよう提案。今回の訪問でも団結を呼びかけたが、これまでのところ率先して動いた国はなく、派遣は実現していない。
アンリ首相と会談後の記者会見で、グテレス氏は「人道上の必要性が高まっているのに、国際的な対応が行われていない」と指摘した。
会談では、人道支援物資の配布、経済成長、政治プロセス強化に向け、ギャング活動を抑制する治安部隊の重要性を協議。グテレス氏は、「われわれは国際社会としてハイチを訪れて警察を支援するため、国際社会と国連安全保障理事会、国連加盟国が必要な部隊を提供する必要があるとの見解で完全に一致している」と述べた。
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