[ミラノ 2日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコがウクライナの戦争終結に向け特使に任命したズッピ枢機卿は2日、先のモスクワ訪問は人道問題が焦点で、和平に向けた計画に関する協議は一切なかったと言明した。
枢機卿はローマ教皇フランシスコの要請を受け、先月初めにキーウ(キエフ)を訪れてゼレンスキー大統領と会談したほか、月末にはモスクワでロシアのウシャコフ大統領補佐官のほか、ロシア正教会最高位のキリル総主教と会談した。
枢機卿は国営イタリア放送協会(RAI)に対し、全ての会談は「特に人道的視点から重要だった。これがわれわれが焦点を合わせた点で、和平計画も仲介もない」と語った。
一方、「暴力が終結し、まず子どもたちから始まり人命が保護されることへの大きな嘱望がある」と述べ、近日中に教皇に謁見して一連の会談の成果について協議すると明らかにした。
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