[グアテマラ市 1日 ロイター] - 中米グアテマラの最高裁判所は1日、6月25日に実施された大統領選の投票内容を精査するよう命じた。得票率首位だった故コロン元大統領の元妻サンドラ・トレス氏の党などが集計結果に異を唱えたことを受けた措置。8月20日に決戦投票を控え、再集計が行われる可能性が出てきた。
25日の初回投票で、トレス氏の得票率は15.8%。2位は予想外に躍進した故アレバロ元大統領の息子ベルナルド・アレバロ元外務次官で、得票率11.8%だった。一部のアナリストは、決戦投票でアレバロ氏が勝つと予想している。
トレス氏の国民希望党に加え、同党と連帯する複数政党の要請を受け、最高裁は、票の精査が終わるまで一時的に選挙手続きを中断すると発表。不正が疑われる票を中心に選挙当局が調査した上で、異例の再集計に進むかどうかを決めるとした。
アレバロ氏は、最高裁判決の無効化を選挙裁判所に要請すると発表した。